アイシス CVTオイル交換 やってみた

RED LINE CVT Oil自動車

はじめに

自動車のエンジンオイルを自力で交換する方は多いと思いますが、トルクコンバータのオイル、ましてや、CVTのオイルを自力で交換しようと思う方は少ないと思います。

自力ではなかなか障壁が高いので、ディーラーでお願いすると言う案もありますが、ディーラーでCVTオイルを交換したいと言うと、必要ないと言われたり、走行距離が伸びていたり年式が古いと、「トラブルの原因になることがあるから、やめた方が良い。」と言われたりします。

実際、この様に言われて断念している人も多いのではないでしょうか。

じゃあ、そんな皆様のために実験しちゃいましょう。本当に車が不調になったり、壊れたりするのか?

と言うわけで、我が家の車(トヨタ アイシス)を実験台にして、実際にCVオイルの交換をしてみましたので、当方が行なった方法を公開したいと思います。エンジンオイルの交換の度(走行距離4000km〜5000km毎)にCVTオイルも約4.7L交換しました。

これまでトータルで3回(約14.2L)交換しました。初めてCVTオイルを交換してからの走行距離も19,000kmを超えました。その間、CVTオイルの交換によるトラブルはなく、順調に距離を伸ばしております。

これまでノートラブルで来ましたので、そろそろ公開しても良いかと思いましたので、ここに公開いたします。ですが、ここから重要です。真似して故障したとしても当方は一切の責任は取れませんので、ご了承願います。特にデリケートな部分ですので、やり方によっては(例えばゴミが入ってしまったりなどして)故障の原因になりますし、実際ディーラーなどで言われているオイルのカスがオイル流路を塞いだりすることで故障の原因になるというのは一理あります。さらに、今回公開する交換方法は正式な方法ではありません。特にオイルの注入量を計量する方法は自己流です。これらの点は重々承知しておいてください。ちなみに私は道具が無いので、信頼のおける自動車修理工場の方に行っていただきました。

さあ、やってみよう

準備

ジャッキ、オイルドレンボルトのソケットレンチ、漏斗、チューブ、針金(太)、ジョウゴ、オイル受け、ジャッキ、フロントタイヤを外すためのレンチ、メスシリンダー(2Lぐらい計れるもの)

ジャッキアップ

ジャッキアップの目的は排出したオイルの受けを下に入れられるようにするのはもちろんですが、アイシスのCVTオイルを交換しようとすると、アクセスの悪い位置にCVTオイルの注入口があるので、左前のタイヤを外し、左フロントのアンダーカバーを外し、アクセスしやすくする必要があるためです。ちょっと面倒ですね。

上は外したアンダーカバーの写真です。

アンダーカバーを外すとこんな感じでCVTのご本尊がお見えになります。ですが、注入口はいったいどれなんでしょうか?沢山それらしいねじがあって、困ってしまいますね。

ですが、少し考えてみると察しがつきますね。一つだけねじの刺さっている向きが上向きのものがあります。色もちがっています。

そうです。それです。

注入口のねじを外して、オイル注入用に用意したチューブを挿し入れます。(写真上で見易いように黄色の紙テープを巻いてあります)

先程、注入口に挿されていたチューブの元は青色のロートにつながっています。このロートはオイルを入れる時にしっかりと向きを保っていて欲しいので、太い針金を使って支えています。ビニールチューブは透明なものが良いと思います。というのは、オイルが流れているか目視できるからです。小学生の夏休みの工作の宿題程度の技量が必要です。(笑)

ここで気が急いてオイルを注入してはいけません。だって、まだドレンの準備ができてません。と言うわけで、ドレンの準備をしましょう。

オイルドレンボルトの位置がわかる写真を撮り忘れました。しかも、すでにオイル排出中の写真です。

オイルの出てきている位置を見ればおおよそのドレンボルトの位置がわかると思います。

アンダーカバーを外してあるので、ドレンボルトへのアクセスも注入口へのアクセスもやり易いですね。

重要なことを以下に記します

今回私が行ったオイルの注入量を決める方法は少々独特ですので、注意が必要です。

本来であれば、車を水平な位置で停車させ、オイルを抜いた後、オイル量を一定にするためのポートがあるので、そこを開けて余分なオイルを排出させてCVT内のオイル量を担保するような仕組みになっています。ですが、今回オイルを注入する際、ジャッキアップしているので、車の水平を担保できません。このことを考慮した上での方法となっています。

では、進めていきましょう。

まず、ドレンボルトを外した時に確実にオイルを受けられる様にオイルパンを用意します。その上で、ゆっくりとドレンボルトを外します。

ドレンボルトをゆっくり外し、オイルパンに全ての排出オイルを受け取らせ、オイルが切れるまで待ます。

オイルがもう出てこないことを確認したら、こぼさない様にオイルパンからメスシリンダーに移し、排出されたオイルの量を測定します。これは正確に計ってメモしておきます。この排出量はとても重要です。

排出量をメモしたら、オイルパンを再び元の位置に戻します。

そして、メモした排出量と同量の新品のCVTオイルをジョウゴなどに取り分けておきます。この工程はとっても重要です。もし、この作業を忘れて購入した新品のオイルを全て注入してしまうと、最初にドレンボルトを外した時に抜け出てしまったオイル分が最後に不足してしまいますので、これだけは忘れず先に行っておきましょう。

ドレンボルトを締めた後に注入するオイルを取り分けたら、ようやくオイルの注入に入ります。

下の写真の様にロートが倒れてしまわない様に固定されていることを確認して、ゆっくりとオイルをロートに注ぎます。結構ゆっくりと入っていきますので、丁寧に行いましょう。

オイルの注入量の決め方

先程、ドレンボルトを抜いた時に排出されるオイルの量を計っておきましたが、なんと、オイルを注入口から入れると、入れた分だけドレン口からオイルが押し出されてきます。

チョットびっくりです。複雑なオイルの流路が内部に構成されているため簡単には出てこないのか、はたまた、排水口などにあるトラップの様な構造があるのか、一体どういった理由でこの様なことが起こるのか詳細は不明ですが、この状況を利用してオイルの入れ替えをします。

ディーラーなどの自動車整備工場では、圧送してオイルを入れ替える装置があります。本来なら圧送しておこなうのが本来なんでしょう。

さて、アイシスのCVTオイルの容量は約9Lとのことですが、一気に全量を交換するのではなく、半分ぐらいずつ交換しました。

今回使用したCVTオイルはLED LINEのノンスリップCVTオイルです。トヨタの純正CVTオイルと色が異なっています。このことから、上から入れたオイルと、それに押し出されて排出されるオイルは別のものであるとこが判りました。

ちなみに、RED LINEは黄色、トヨタ純正は赤色でした。

初めてCVオイルを交換した時は約4.7Lオイルと入れましたが、ドレンから排出されるオイルはトヨタ純正のCVTオイルでした。

この方法の問題点は、全量交換したい場合、どの程度オイルがCVTの中で混ざってしまうのかが定量できないので、少し余分な量を注入しないと全量交換はできないことです。私の場合、少しで良いので新油を入れたかったと言うのが本音でしたので、これでよしとしました。

今後は、エンジンオイルを交換する時に同時にCVTオイルを交換すれば、徐々に新油と入れ替わっていくはずです。

ドレンボルトを締める

最初に取り分けたオイル以外のオイルを注入し終わったら、ドレンボルトをしっかりと締めます。

続けて、最初に取り分けておいたオイルを注入します。

これでCVT内のオイル量は変わらずに交換できたことになります。

最後まで気を緩めずに!

ロート、ビニールチューブなど、注入にしようした道具を外します。忘れずに注入口のねじもしっかり締めます。

垂れてしまったオイルなどをパーツクリーナーなどを使い、しっかりと掃除します。

これはオイル漏れなどの発見をしやすくしますので、必ず行っておきましょう。

アンダーカバーを取り付け、タイヤの取り付けもします。

ホイールナットは規定のトルクで間違いなく締め付けましょう。

これらが完了したら、ジャッキを抜いて、いよいよ試運転です。

ドライブフィールの変化などについては新たに記事を書きますので、そちらを参考にしてもらえるとありがたいです。

私が行ったCVTオイルの交換方法を公開しましたが、呉々も自己責任でおねがいいたします。

オイルの量などの数値はうろ覚えの部分もあるので、確認できたら修正します。ご了承ねがいます。

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